最近、ツイッターを見たり、自分でもちょこちょこ使ってみたりしているのですが、昨日の糸井さんのつぶやきで今日のダーリンはすごくよさそうなことが、担当の方のつぶやきで知りました。
で、楽しみにさっき見たのですが
本田宗一郎さんが、最初のエンジン付き自転車の話でも、
奥さんが遠くまで買い物に行くのに、
役に立とうと思ってつくったということになってますが、
それは、あとになってカッコいいことを言ったんだと。
湯たんぽを燃料タンクにしたエンジン付き自転車を、
女でも扱えるかどうか知りたかったのが本音だ、と。
当の奥さんが言ってたりします。
「人がいっぱいの表通りを走らされるんですから、
一番きれいなモンペをはいて乗りましたよ」。
(本田宗一郎『夢を力に』日経ビジネス人文庫より)
このあたりの、いちばんきれいなモンペのことなんかが、
いまは貴重なんだという気がします。
「世界のホンダ」の成功物語としては、
そんな話は、端折られてしまうんですよね、たぶん。
だけど、人間の息づかいや、人間の思いこそが、
こういう物語のいちばんのおいしいソースなんだなぁ。
<ほぼ日刊イトイ新聞 今日のダーリン(2010年5月17日分)より>
という、本田宗一郎さんと奥様の話でした。
この話に付随して思い出した話があるので書いておきます。
ホンダの広報の方で、宗一郎さんの奥様も担当されている方で、宗一郎さん関係の本の出版があったりして
チェックの際にもっていったり、宗一郎さん関係の話が出たときにお伺いしてやり取りするそうです。
で、いつも奥様が言うのは「あなたはどう思うの?」と。
ホンダの広報マンとして仕事をしている人が、会社にとってマイナスになる判断をするわけはない。
だから、「あなたはどう思うの?」と。
そして「あなたがそう思うならそれでいいですよ」と。
宗一郎さんも素晴らしい方でしたが、やはりその仕事を支えた奥様も、飛び切り素敵な方のようですね。
この話を聞いて、本当にしびれました。