施設の配慮

残念ながら豪雨のために中止となった全日本第3戦オートポリス大会。
このweb上でも当日レポートしたように、予選結果に応じてハーフポイントが与えられる。これはレギュレーションで定められているので、どこの施設でも同様の処置となる。
ただし今回、日曜朝のチーム監督を集めた会議でオートポリスの施設サイド代表として出席したスタッフから、来年以降も円滑なレース開催ができるよう協力いただきたいので、賞金は減額になってしまうが予選結果に応じて出したい、という話がされた。
「来年以降も是非全日本を開催していきたいので、今回のことに懲りずに来年も宜しくご協力ください」という施設スタッフの言葉に対し、エントラントから拍手が起こり、チーム代表者ミーティングが終了となった。
今発売されているライディングスポーツで、日本GP延期となった経緯をツインリンクもてぎに取材しレポートしたが、その取材の中でも感じたのが、施設としていかにファンの方々を大切に考え、対処しているかということだった。
今回のオートポリスではエントラントという、施設にとって走る側のお客さんに対して配慮し、さらにはその後、悪天候の中、オートポリスまで来場したお客さんに対してイベントを行い、対処した。しかもチケットは全額払い戻した。
施設としての損失は非常に大きい。
それでもなお、エントラント、来場したお客さんに対して最大限の配慮を行ったオートポリスには、本当に敬意を払いたい。
それはまた、日本GP延期という判断をしたツインリンクもてぎに対してもまったく同じ気持ちだ。
我々含め、どうしても表面的な部分だけを見てしまいがちだが、施設サイドとしては、実にさまざまな部分まで配慮し、日々対処している。
そんなことを痛感した5月だった。

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