WSBK第5戦ミサノ大会にスポット参戦中の水野 涼(PETRONAS MIE Racing Honda Team)。
二日目の第1レースを終えました。
FP3 #88 水野 涼 1’37.235 25番手
スーパーポール #88水野 涼 1’37.246 25番手
第1レース #88水野 涼 21位(レース中 ベストタイム1’37.520 最高速 266,7lkm/h スーパーポール時 タイム 1’37.246 最高速 270,7km/h)
昨日からの流れを振り返ってください?
水野 涼「昨日のFP1からFP2で少し流れを良い方向へ進められた印象だったのですが、結果的にそれをFP3、スーパーポールとうまく繋げられず、そのままレース1が終わってしまった、という感じです。ねらいとしては昨日言ったように、レース1で少しでも前のライダーに食い付いていきたかったのですが、その手前のセッションでマシンを仕上げられず、持ちタイムを上げられなかったことから、レースでは単独で淡々と走る展開となってしまいました。少しでも攻めるレースが出来る状況であれば、例え同じ順位で終わったとしても納得はいくのですが、リスクを負って攻めに行けるような状態ではないので、我慢のレース1となってしまいました」
明日に向けては?
水野 涼「レース後にチームとミーティングを行い、明日のレース2に向けてセットアップの方向性をどうすべきか、相談しています。まだどうするか結論は出ていませんが、このままでは終われないので、チームと協力してできる限りのことをしたいと思います」
いきなりイタリアへ飛び、WSBKという世界選手権を戦うライダーの中に飛び込んで苦戦を強いられますね。
水野 涼「昨日は少し手応えを感じる部分もあったのですが、今日は自分の置かれた状況が厳しいものなので、余計に上位陣との差を大きく感じてしまいました。中位くらいのライダーはまだ自分の延長線上にいる感じがしますが、トップ5になると、その走りのレベルが現状の自分にはイメージが持てません。そこは少しショックを受けています。ただ、これが現実の『世界レベル』なのだとも思います。日本国内で走っているとき、MotoGPのMoto3やMoto2に参戦しましたが、そのときも周り全部が自分よりもはるかに速く、レベルの差を感じました。それがまた今回の自分なのですが、自分の中で作っている『限界』というもの自体が、現実は違っていたのかとも感じています」
それは具体的に言うと?
水野 涼「結局、限界と感じる壁というものは自分の中に自分自身が作り出すものですよね。本当は、その先に行けるかもしれないし、行けないかもしれない。限界というか、常識と言いかえても良いかもしれません。自分の中で持っている『限界』という壁のレベルを上げる、あるいは常識と思っていたことを取り去ってトライしていくことが、世界へと繋がっていくのかもしれません。恐らく、この三日間で経験したその感覚とそこへのトライが、日本へ帰ったときの自分の飛躍に繋がるような気がしています。とにかくこのままでは終われないので、もがきます。なかなか数字的には厳しい状況ではありますが、トライして必ず何かを掴んで帰ります。応援、よろしくお願いします」