日本という地で、なかなかスポーツは安定した人気を得るのが難しいですよね。
サッカーも、日本代表の試合は入るし、海外サッカー、特にヨーロッパのサッカーは人気があるけど
国内のJリーグは、一定の観客数から伸びないという話を聞きます。
ぼくが長年にわたって取材してきている全日本ロードレース選手権も、
観客動員数が伸びず、主催者は赤字続きと聞きます。
今は四輪のSUPER GTの取材でマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットに来ています。
取材対象は1レースだけですし、しかもコンディションとの兼ね合いから
比較的遅い時間のスケジューリングなので、のんびりする時間があります。
そんなときに、商品のプロモーションの手伝いで来てるそうですが
20年来の知り合いと話をしました。
彼はさまざまなカテゴリーのプロモーションを手掛けてきており、全日本も熟知しています。
そんな彼に言われたのが、
「川上さんたちはレース後の伝え方は上手いけど、本当にお客さんに来てもらいたかったら、レース前の情報が大事。そこがないよねー」
と。
たしかに、おっしゃるとおり。
今、自分たちが提供している情報は、もうすでに全日本ロードレース選手権というものを知っており
ひょっとするとサーキットへ来てくれている人たち。
まぁ、業界にとってとても大切な人たちであるのは間違いありませんが、
観客『増』に繫がる層ではありません。
SUPER GTに取材に来るようになって痛感するのは、家族連れだったり
ライト層と言われる、コアじゃない人たちの存在です。
観客増をねらうなら、やはり入口の人たちを増やすことが大事。
それは本当に、SUPER GTを取材していて感じます。
その層に、どのように情報を出していくか。
とても大事なテーマだと思います。
