全日本第2戦鈴鹿2&4 開幕戦での反省点を修正するチーム

事前テストからライバルに対して一歩抜け出したインパクトを与えるほどの速さを見せ続けてきた高橋巧。しかし決勝では上がらない気温と路面コンディションに文字通り足元をすくわれる形となり、レース途中で失速。2位に甘んじることとなった。
迎えた第2戦は高橋、そしてチームにとっても絶対に巻き返したいレース。
ということで、チーフメカニックの堀尾勇治氏に金曜日の朝、話を聞いたところ
「テストから開幕戦の流れを振り返り、修正点を洗い出して今回はそういうことがないように対策をする」
ということだった。
多少の上下はあったものの、上がらなかった路面温度とタイヤのマッチングは、同じようなコンディションでテストをしてきていただけに、温度というパラメーターに対して完全にマッチングさせるのは難しい。それでもチームは、反省してきたという。
「何を?」
というわたしの質問に堀尾氏は
「タイヤにしても選択の幅がある。その中で、どれを選ぶのかという話で、ウチはタイムが出て、ライダーのフィーリングもいいということから振り返って見ると、かなりピンポイントで選択していってしまった。その結果、その選択が外れたときの対応という部分ができていなかった。いつもなら、自分たちが本命として選択したパッケージング以外に保険をかけ、別の形も選択肢として作っていた。ところが事前テストから開幕戦とその準備をしていなくて、なぜそうなってしまったのかをチームとしてしっかり検証した。負けたのには理由がある。それをしっかり認識しておかないと、また同じことを繰り返してしまう可能性がある。今回はARTテストから、全体をしっかり把握しながら、しっかりとバイクを仕上げていきたい。特に今回は事前テストがないから、全員がゼロスタート。同じ条件でのレースだから、チームとしてもその中から抜け出して、巧の勝利をバックアップしていきたい」
ということだった。
考え、検証し、さらに考える。
レースはそんな、知恵比べだ。
今回の知恵比べでは、だれが勝つのだろうか?

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