響いたロックミュージシャン甲本ヒロトさんの言葉

たまたま見たテレビの番宣で面白そうだったため録画予約。
あとで見たのが、11月21日にフジテレビ系で放送されたバラエティ番組「まつもtoなかい〜マッチングな夜」。
その中に登場したロックミュージシャンの甲本ヒロトさんの言葉は、とても興味深いものだった。

 

『夢』は、なんですか?

 

そう聞かれた甲本さん。
「バンドがやりたい!って思った。それが夢だった。いろんな人の話を聞いてると、「バンドをやって金持ちになりたい」とか、「バンドをやって有名になりたい」とかって二つ言う。なりたいことは一つにしとけ、って。

金持ちになりたいならバンドは捨てろ、と。

金持ちになりたいんならバンドを外して、金持ちになりたいだけにしろ。不動産のこと勉強して稼ぐとか、犯罪犯せば新聞に載るから有名になるよ。

夢って言うのは目的なんじゃないかと思う。

そういうことで考えると、ぼくは10代でバンドを始めた時点で、もう夢は叶ってる。そして今もバンドやってるから、ずっと叶ってる。ずっとこのままで良いです」

 

来年でぼくも60歳になります。
記憶ではたしか23歳でバイク雑誌業界に入ったので、60からそれを引くと37年、バイク関連の仕事を続けてきていることになります。
ありがたいことです。

 

その中でも全日本ロードレース選手権に関する仕事がメインで、こちらもたぶん、1984年くらいからメディアとしてサーキットに出入りするようになったと記憶してるので、36年くらいになりますね。
サーキット自体は学生時代から自分が走るために通ったので、そこへの出入りは40年弱くらいになるはずです。

レース雑誌の編集長をしたり、書くことだけではなくここ20年くらいは写真を撮るようにもなり、表現する、という行為も幅が広がったと感じています。

業界に入る前は、バイクが大好きで、それに関連する仕事ができれば夢のようだと思っていました。

そしてありがたいことにチャンスをいただき、業界に入り、いちばんしたいと思っていたレースの仕事がメインになりました。

でも人間って、一つの状態が続くと、その先を望むようになる。
自分はこの先、なにを目指すのか、って。

ずっとそれを考えてきました。
でも甲本さんの話を聞いて気付きました。
今、この状態に感謝しないと。
この状態で、なにをしていくのかが大事ではないかと。

たぶんそれは、永遠の課題であるもっと『仕事の質』を高めること。

なにかになるとかじゃなく、やり続けて質を高める。

それですよね。

甲本さんの言葉は、他にも響くものがたくさんありました。
またそれは書こうと思いますが、とにかくいちばん刺さったのは、もう既に夢が叶ってる、というその言葉でした。

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